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次回の展示会まで、残り3ヶ月とちょっととなりました。
会場もタイトルも決まり、
現在は、どんな展示会にしていこうかを話し合っている段階です。
展示する作品についても、どんな作品にしていこうかとあれこれ考え中です。

何をそんなに考えているのかと言うと、「コンセプト」を考えているのです。

「コンセプト」という言葉は、アートやデザインなどでよく使われる言葉ですが、その意味をつかみかねている人も多い言葉です。
元々は、哲学の言葉なので、よけいにわかりにくくなってるように思います。

そこで今回は、この「コンセプト」というものについて、なるべく簡単にざっくりと説明していきたいと思います。

1.コンセプトと概念は同じ意味

「コンセプト」は、日本語にすれば「概念」です。
アートやデザインの分野では「概念」という言い方をせず「コンセプト」と言うことが多いので、違う意味のもののように感じる人も多いと思いますが、全く同じ意味です。


2.概念とは、現実世界の様々な事柄を抽象化したもの

wikipediaで「コンセプト」と検索すると、「概念」の項目に転送され、そこで、
次のように説明されています。

「概念(がいねん)、コンセプト(英:concept)とは、物事の総括的・概括的な意味のこと。ある事柄に対して共通事項を包括し、抽象・普遍化してとらえた意味内容で、普通、思考活動の基盤となる基本的な形態として頭の中でとらえたもの。(以下略)」

ここで重要なのは、「共通事項を包括し、抽象・普遍化」する、という部分です。

これだけでは、よくわからないと思うので、例を挙げて説明したいと思います。


3.「イヌ」という概念

例えば、「イヌ」というのは、一つの概念です。
「あらゆるイヌはたがいに異なっているし、特定のイヌも見るたびに姿が変わる。同じイヌは1匹もいないし、あるイヌの同じ姿も2度と見ることはない。ところが、イヌについてのさまざまな経験はすべて「イヌ」という概念に集約し、その概念はあらゆる人間に共通だ。」
(ジェフ・ホーキンス, サンドラ・ブレークスリー;伊藤文英 訳:考える脳考えるコンピュータ, ランダムハウス講談社, p91, 2005)

このように、ひとは、さまざまなイヌの姿を超え、また他の動物などとは区別し、それが「イヌ」だということを認識することができます。このれが、さまざまなイヌの共通事項を包括し、抽象・普遍化してとらえた、「イヌ」という概念です。


4.アートやデザインにおけるコンセプト

では、アートやデザインにおける概念すなわち一般的に言うコンセプトとはどういものかと言えば、
「イヌ」というものを他の動物とは区別して1つの「イヌ」という概念として認識しているのと同じように、
ある作品を他のものと区別しその作品たらしめているものがその作品の「概念」であると言えます。

例えば、油絵ならば、大概どれも同じように、キャンバスに油絵の具によって描かれています。
にもかかわらず、ひとが、それらを見て、一つ一つの作品として区別して認識できるのは、そこに描かれているものが違うからです。
つまり、「何を描くのか」が油絵における重要なコンセプトとなる訳です。

現実の世界を描くのか、宗教の世界を描くのか、夢や無意識の世界を描くのか──
風景を描くのか、人を描くのか、物を描くのか──
イチゴを描くのか、ミカンを描くのか、バナナを描くのか──

「何を描くのか」と一口に言っても、その選択肢はほぼ無限にあります。

表現手法を油絵に限定せず、アート全般に広げれば、「何をどうやって表現するのか」という選択肢が、さらに広大に広がってゆきます。

このような中で、何を選ぶのかを、大まかなところから細かなところまで、徐々に決めていく作業が、「コンセプトを考える」という作業となる訳です。

この「コンセプトを考える」という作業が、どのようなどのようなものかというのも、重要な話なのですが、今回はこの辺にしておきます。

おわり
2008.07.27 / かと /
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